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■□ 三国一 4 □■ 「是で如何かな?いや、我ながら良い出来栄えだと自画自賛しているぞ」 数日後、簡ヨウが仕上がった物を見せた。 出来た獲物は、張飛の「蛇矛」に関羽の「青龍偃月刀」だ。そして劉備の「雌雄一対の剣」 さすが、あれだけの事を言うだけあって、良い品と一見して解る。 「よし、是で馬商人、中山の蘇双と張世平に会いに行けるな!」 俺は、待ってましたとばかりに言う。 実際、数日間、何もやる事が無かったので暇だったのである。 「行ってどうするんだ?・・・・武器は作ったんだ、旗を揚げないのか?」 簡ヨウは直ぐにでも、旗を揚げると思ったらしい、予想外の事だったようだ。 「いや、馬商人の護衛隊に入って、その兵で旗を揚げるんだよ」 玄は思惑を話す。ここで、関係は崩したくないし。 「なるほど、金も貯まるし、兵も集まる、一石二鳥だな」 そして、中山を目指したのだった。 人づてに探し歩く。どうやらこの大きなお屋敷がそうらしいのだが。 玄は堂々としたものでそのまま歩いていく。門番の人間に普通に話しかける。 「すいません其処の方、此処で輸送の護衛兵を募っていると聞いたのですが。」 「ん?嗚呼、護衛兵の志願者か。悪い事は言わん、御前らみたいな共は殺されるのが落ちだ 辞めておけ。」 俺はそいつの襟首を掴み持ち上げる。奴は「ヒィ」叫ぶ。門番の癖にだらしの無い奴だ。 15cm上がったところで言ってやる 「もったいぶらずに素直に教えろ」 下ろしてやると、走るように案内をする。やはり、若いと足元見られるのか・・・。 そう思いながら、門番の案内された宿舎に足を踏み入れる。 ・・・・成る程、下手をすると、此方が盗賊と間違えられそうな奴らばっかりだ。 「おや、おい!餓鬼が此処にまじってるぞ!?」 「此処は餓鬼の遊び場じゃねえぞ」 入るとすぐさま、野次が飛ぶ。 黙ってその中の面子を一瞬で判断し、頭の奴に向かって行く。 「おい、御前が此処の頭のようだな」 「へっ!良くわかったな?だが其れがどうした?」 「御前と勝負して勝ったら、大人しく俺達に付け御前ら全員」 「な!?・・・・何言ってやがる!?」 そのまま、男が武器を持って飛び込んでくる。俺はそのまま武器を持った奴の手をにじり上げる。 そして後頭部に一発手刀をお見舞いする。するとあっけなく奴は白目をむいて倒れた。 「図体ばかりでかいだけで、弱いな」 「御頭を・・・・!?こっ・・・このーやっちまえ!」 時代劇の悪大官のような台詞を吐くと。周りの奴らが一斉に武器を持つ。 失敗した、玄が心配だ。 今にも跳びかかろうとした其の時。 「何をしておる!」 鶴の一声、その声で彼らは一斉に静まった。 入ってきたのは初老の老人だった。 「大旦那様!あのこれは・・・」 一人が慌てた様に話す。 どうやら、彼が雇い主らしい。 「俺達は此処で雇ってもらえるって聞いて来たものです」 「ほう、君達は、護衛兵をやるには若いようだが・・・?」 しかし、奥で倒れている奴を目に留めたらしく。髭を撫でながら思案したようだった。 「もしや君達が是をやったのかね?」 「あ、はい俺がやりました」 俺は手を挙げ、怒られるのかとビクビクしていた。 「どうやら、すこぶる腕は良い様だ、すまんな、見目で判断してしまって」 以外な一言だった。 「いえ。俺も少々強引でした」 「護衛兵の件だが、是非、腕を見込んでお願いしたい。」 こんなにも話がすんなり行ってしまった。何だか拍子抜けしてしまう。 「まぁ、奴らも悪い奴らではないのでな仲良くやってほしい。」 とっても悪そうな顔をしてるんですが・・・・・・ 「うぅ・・・・」 ふと、白目を剥いていた男の意識が戻る。 「あ、頭!大丈夫ですか?」 「おい!どけ!」 奴は子分らしき奴を飛ばす。 そして、俺の前で止まる。 戦う気なのか? 俺は、構える。 「惚れた!俺を・・・・子分にしてくれ!」 ・・・・はぁ?矢継ぎ早に続く。 「あ!・・・子分が駄目なら下僕、奴隷なんでも良い!」 むさい親爺に手を握られ振り回される俺・・・・・が居るわけで。 その男は范彊というらしい。 「益徳、そう言っているのだし子分にしてあげなよ。」 楽しんでるな・・・・・玄・・・・・ 簡ヨウは見てみぬふりを決め込んでいる。 「あ・・・あぁ、だが余りひっつくなよ」 「おお!有難う御座います。・・・・おい!御前ら!俺はこの方の子分になるぞ!御前らも付いて来い!」 「「おう!」」 ・・・山賊の頭領になった気分でした。范彊とその子分が一斉に膝を着き拳を手のひらで当てる。 目上の者にする正式な礼だった。 玄に助けを求め目をやる、心の叫びは聞こえてないようだ。 奴はニコニコとのんびりと構えていた。 戻 TOP 次 |