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■□ 三国一 3 □■ 「・・・ところで玄、御前三国志がドンナ内容だったか知ってる?」 玄は自分の学生鞄の中を覗き込みいろいろと出しだす、何かを探しているようだ。 「ふふふ・・・じゃーん。」 其の手には、少々よれた世界史の教科書と、玄と同じクラスにいる安田のバインダーがあった。 「ほら、世界史の矢部ちゃん、あいつ戦争オタクでさー、もう三国時代とか10時間とか裂いてるのよ。 なんか超マニアックなテスト問題とかだしてて。そしてこれが我がクラス1秀才の安田ちんのデキスギ君バインダーさ! もう、マニアックな矢部ちゃんの黒板、話、プラスアルファーがわんさか詰まってます。・・・お、火薬の調合の仕方とか書いてある・・・・ いやー今日世界史あって良かったよー」 「・・・解ったよ御前に任せる」 俺達はその後、馬商人、中山の豪族、蘇双と張世平を訪ね、用心棒として雇ってもらおうという手である。 馬を賊から守るための用心棒、そこには力のある者が集まり、小さな隊を作る。 是すなわち、黄巾党の乱の折、人を集め兵とすることを考えてのことである。 「なぁ、武器どうする?やっぱ俺、定番の蛇矛なのかな・・・?」 「うーん・・・この時代、鉄の武器は作ってはいたみたいだけど、本格的に流通してなかったみたいだ国有の施設で作られてたそうだ・・・」 「鉄なら俺持ってる・・・・」 同じく、学生鞄を開けると、鉄板、スパナ、警棒がでてくる。 一応良く不良に絡まれるので、護身用として持っていたのだ。 「・・・・・益っち・・・・デンジャラスな学校生活おくってたんだね・・・」 う・・・視線が痛いのは気のせいではないだろう・・・・ 流石に、丸腰のままでは用心棒の話すら真面目に受けてもらうことは難しいだろうから・・・武器を作ろうと言う事になった 翌日、街で鍛冶屋を探す。成るべく口の堅くて、良い腕の持ち主を。 たどり着いたのが街外れに居る、簡ヨウという人物だった。 傲慢で無頓着だが、口は堅いをいうことだった。 街の外れに其の家はあった。人が居ないようなボロの小屋。 茂った草の生えた屋根、蜘蛛の巣の張った家。 「すいません!あの、ここで武器を作ってもらえると聞いてやってきたのですが」 静寂、反応はなかった。 「おい、奥の方で声がするぞ・・・・・・」 何か奥で物音がする。 奥へといってみる・・・・ 「すいませんー」 と入り口に入ったとき、俺は固まってしまった。 そこには豊満な女性を腰の上にのせ、腰を振る男がいたのだから。 「あー、そこでまってて、今忙しいから」 俺はいそいで回れ右、逃げ帰る。勿論、玄の目は隠した。 「おや、まだいたのかい?」 「・・・待てって言われたんで」 朝ごろに着いたと言うのに、もう既に昼をすぎていた。 目の前で服を着崩した若い男。髪も髭もぼさぼさだった。 「すいません、是で蛇矛と青龍刀を先に付けた矛を作って欲しいんですよ 金はこちらにありますんで」 お金は、俺が殺してしまった張飛から失敬したものだった。 「ほほぉおおおおお!?これ何?」 鉄板、スパナ、警棒です・・・なんていえない。 玄が間髪入れずに話す。 「鉄です」 「・・・・!鉄っていったら国監理の技術それも門外不出の代物、御前達只者じゃないね?」 「・・・もし黙っていてくださるなら鉄の精製方をお教えします・・・・あと加工の技術・・・」 知識ほど金より勝る者は無い。是は国事態監理されているものだけに美味しい話。 「・・・面白そうだ、其の前に、作って何に使う?」 「漢王朝の復興の為、泰平の世を作る為」 玄とそいつは目を見詰め合う。心を探るように。 「そうだな良かろう、しかもただで。代わり腕前を見せてもらっていいかな?俺の作ったモノが雑兵に持たれるのは我慢ならん」 「玄徳、俺が行く。おい、獲物はどうする?」 俺は、腰を上げる。 「この棒で良いだろうか?」 と渡されたのは、2m程の棒切れ、棍だ。 俺はそれを手に、息を吸い込む、精神統一、頭の動きに体を合わせる為の。 目を開け、体を低く構える。 「始め!」 相手も決して弱くない、対峙して解る。 俺は息を吐き踏み込み、連続で打つ。 10合ほど打ち合っただろうか、相手に一瞬隙が出来る其処を針の穴を通すように、打つ。 鈍い音のあと体制を崩す、俺はとどめとばかりに眉間に棍の先を添える。 「参った。いや、君凄く強いね・・・・・10合しか続かなかった」 「いや。これから大意を成そうというのに、普通ではいかんだろう」 俺は恥ずかしさを紛らわすように、ぶっきらぼうに話す 「若しよかったら俺も御前達について行きたい。恐らく猛者と御前達は引き合わせてくれる。其のときに俺の作った武器が 何処まで、やれるのか見てみたい。頼むこの通りだ」 「どうか頭を上げてください。貴方のような希代の鍛冶職人が私の元に居てくれる、私の方が有難いくらいだ」 玄は穏やかな笑みで言った。まぁ俺も武器の刃が壊れたとき等心強いことは確かだ。 こうして鍛冶職人、簡ヨウが俺達と共に行動するようになった。 戻 TOP 次 |