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■□ 大鬼氏の憂鬱 5 □■ 朝、鳥の囀りで俺は目を覚ます。 窓からは、丁度いい風が頬を撫で、清々しい空気と光を運んでくる。 とても理想的な健康的な朝・・・・・・・ これを除いて・・・ 昨夜、何度も強制的にベッドから蹴り落としたこれは又、懲りずに俺の横でスヤスヤと寝ていた。 「・・・・・・おい」 再度、ベッドから蹴り落とす。 『ゴフっ・・・・・』 落下音と共に目を覚ましたのだろう、奴はのそっと起き上がる。 奴の体は可也頑丈に出来ているらしい・・・・。 あのショッキングな出来事から一週間経ち俺はちょっと焦っていた。 前回は直ぐに帰れたのに一向に帰る気配がない・・・・・・。 夢にしても一週間分も見てしまったって事になる。 打開策を練って思案していたので、此処が戦いの場ということを失念していたらしい。 気づいたときには、気配が直ぐ傍にあった! 『おはよう御座います、黒きアラカナよ・・・・』 との言葉と共に手をつかまれ頭の上で一つにされ、耳の近くで声を出される・・・・・・。 「ひぎゃっ!」 蛙の潰れた様な声を出してしまった! 何千人もの部下を従えたヤクザの俺の唯一の弱点・・・・・・・ 其れは耳だった・・・・・・もう息がかかるだけでもだめなのだ。 ヤバイ!弱点を知られてしまう!!!! 腰砕けな状態で、涙目になった顔を必死に隠す。 『アアっ!貴方は何時も美しい・・・・・・』 ギャー!ギャーーーーーーーーー!!!息吹き掛けんじゃねええーーーーーーーーーーーーーーーー! 腰に硬いモノが当たってるのは気のせいではないだろう・・・・・。 タッパの差で圧し掛かられると抜ける出るのは厳しい。 貞操の危機!刑務所にお勤めに行ったときでさえ、そんな奴らはボッコボコにのしてきたんだぞ!!!! 首筋に這う唇に鳥肌を立てる・・・・・・・・勘弁してくれ!!!!!! 『王子、おはよう御座います。今日の予定は・・・・・・・・・・・・・・おや失礼、お邪魔でしたね』 とアリウス宰相が顔を出したかと思ったら、扉を又閉めた。 王子は扉を睨むと、何事も無かったように振り向き・・・・・・ 『無粋な邪魔が入りましたが、気を取り直してさぁ・・・・』 俺は怒りと恥ずかしさに震えていた。奴の体が離れた一瞬の隙だった・・・・ 「さぁ・・・じゃねえ!!!さぁ、じゃ!!!!!」 と良い様、奴の股間を膝蹴りしたのだった。 心の中で兄ちゃんに礼を言う・・・・。 俺は居住まいを正し、扉の向こうで控えている兄ちゃんの方へと向かう。 アイツは股間をMAX時に蹴られたのだ、もう起き上がれまい・・・・・。 「おう、兄ちゃん、お早う・・・」 兄ちゃんことアリウス宰相は忙しそうだった。 色々な人たちに向かってテキパキと指示をしている。 『本日は、正式な世渡りの儀と、誓約の儀執り行います、ささ、ご用意を・・・・』 「正式って・・・前のアレは正式じゃなかったのか?それに何だ、誓約の儀って・・・・?」 『正式な世渡りの儀は接吻などの体液の交換と同時に真名の命名をしなければなりません。 又、誓約の儀により漸く黒きアラカナ殿が王子の守護者となります。』 「・・・・・真名の命名・・・?」 『王子には未だ名は付いておりません・・・・・、そして其れをお互いに命名するのが正式な世渡りの儀なのです、 一時凌ぎとは言え、接吻をすることにより仮の世渡りの儀とし、此方の言葉を通じるようにはしましたが・・・』 口付けで言葉が理解できるようになったのは其のせいらしい。 それにしても、何だかそれも奇妙な話だ。 あの年で名前がないって・・・・俺の世界では考えられない話である。 そして、もし俺がタマやらポチやら付けた日には、目も当てられないだろう・・・・。 『又、誓約の儀とは王子とアラカナ殿が互いに一生を支え合い生きていくという事を誓い血を混ぜた杯を交わす儀です 其のことにより、我々の国と王を守護するアラカナとなり、王子の戴冠となります』 「王が居ないのか?」 『はい、実のところ先代のアラカナが没して直ぐに、後を追うように・・・』 奴は目頭を押さえる。 『ユーグ様とレオナール殿下は大変仲睦まじく・・・・ユーグ様が王子を身ごもられた時は・・・・・ レオナール殿下は付きっ切りで看病をなさったと言うのは有名な話です。』 「そうか、仲の良い夫婦だったんだな・・・・。」 俺は、聞いちゃいけないことを聞いたのかもしれないな。 到底俺とあの王子とはそんな良好な関係を築けそうにないから・・・・・。 『兎にも角にも、世渡りの儀と誓約の儀を今宵執り行いますので、其の御支度と式の段取りを・・・・。』 と言って、二コリと笑う。 奴の後ろには大勢の女中が手薬煉を引いて待ち構えていた。 俺は女中達にあれこれと弄り倒され疲れ果てていた。 ヒラヒラの多い絹のシャツに膝までの黒いズポンには一見して手の込んだ銀の刺繍が施されている。 同じく膝まであるブーツには銀の飾りと事細かな装飾が有る。そして黒のビロード生地でできた燕尾服それもまた 銀の刺繍とボタンが凄いことになっていたが着れない事は無かった。 これしか着ないと言い張ったのでこれになったらしい騎士が正式に着る服らしい。 何もいわないと一見して女物と解るビラビラした服を用意されるのは目に見えていた。 儀式を大人しく受ける代わりの代償にしては大きかったが・・・・・・・。 俺は少し手が空いたので、警備の目を盗みそこら辺をうろうろとしていたときだった。 何時の間にか、男装の麗人が俺の前に居たのだ。 長いプラチナブロンドの髪を一本に結わえ、コバルトブルーの目に白磁の様な肌。 神々しいまでの美貌だと、暢気に俺は見ていた。 『黒きアルカナ様とお見受けいたします、私はアンジェ・カミュと申します。彼の神の王に会えるなど身に余る光栄・・・・』 と言うとそいつは俺の前で恭しく跪き手の甲にキスをしたのだった。 しかし、同時にチクリと何かが刺さる、と同時に俺の意識はブラックアウトしたのだった。 頬に触れる布の感覚、ランプの明かり。 目を覚ましたときには朦朧とした視界と、ぐらぐらとした感覚で気分が悪くなった。 時間が経つにつれ、感覚が確かになっていく、其処は古びた部屋で。 調度品がどれも一級のものとわかるが、全体に使い込まれていた。 俺はベッドの中で、全裸でぶっ倒れてた。 なにやら、声が聞こえる。それも、アレだ・・・・どう考えてもナサッテイルようだ。 嬌声がたまに漏れてくる。俺は顔を上げて前を見た。 さっきの男装の麗人と、見知らぬ逞しい男が行為の真っ最中だったのだ。 男装の麗人に付いてるナニを見て、俺は軽いショックを受ける。 騙された・・・・・・・。 目の前で繰り広げられる饗宴、急にヤッている男が口を開いた。 「お前さえ出てこねばアンジュをアラカナとして仕立て上げ、私は王座につけたのだ。まさかあの間抜けが本当に アラカナを呼ぶとは思いもせなんだ。」 奴は俺を冷めためで見つめ、言った。 「明け方には死んでもらう。悪く思わんでくれ・・・・」 するとアンジュってやつは愉快そうな笑みを零した。 「僕に良い考えが有るよ・・・・・・どうせ普通に死ぬのは楽しくないよね?」 そう言って奴はなにやら俺に近づく・・・・・ 下男達に俺を押さえさせる、俺は咆哮を放ち懇親の力で抵抗するが、体格の良い男四人がかりで押さえ込まれていては 手も足も出なかった。するりと冷たい何かが尻の辺りをなぞる・・・・・ 俺はぞっとして奴を見る 「辞めろ!今すぐ!!!」 「これで射精できない苦しさを味わいながら殺されるといいよ」 奴はぞっとするような笑みを俺に向け尻の穴に指を入れたのだった。 「・・・・ぅあ!」 気持ち悪い、何か塗られてるらしく少々の抵抗だけで指は俺の中を犯していく。 途端に俺の息子が頭をもたげた、指を飲み込んだ所も、何か痒みに似た感覚が湧き上がっていく。 俺のモノはちきれんばかりに膨らみ、先走りが股間を濡らす。 後ろは痙攣したかの様に痒さのような、熱さの様な物が支配した。 誘淫作用のある薬・・・・・・ふと俺の頭にソレが浮かぶ 「うぁあああああああ!!!!」 俺は、溺れたように喚き暴れる・・・・・・・・。 気が狂いそうだった、俺は焦点の定まらない視界でそいつを睨む。 『ほぅ、余興にしては、存外に楽しめる。』 と顎を持ち上げられ顔を覗く。 おい!絶対絶命だぞ!!!王子!!助けろ!!!!!と心の中で叫んだときだった・・・・・ 大きな音と共に、武装した兵を率いた王子がドアからなだれ込んできた。 『悪事はこれまでだ!叔父上、私のアラカナを返していただきますよ』 俺は、遅いぞ、と愚痴を心の中で零した。 意識はもう途切れそうだ。 『チィッ!・・・・・・・死ぬが良いアラカナ!!!』 そいつは咄嗟に俺に向けて剣を振るった・・・・・・・・・ 剣がスローモーションの様に動く。俺はぎゅっと目を瞑り、次に来るであろう痛みに耐えた ・・・・・・・しかし、其の痛みは無かった。 そっと、目を開けると、王子が目の前に立って居た。 剣を受けたのであろう、左の目に赤い線が走っている。 俺の中に怒りが湧き起こる。 次の瞬間、猫の姿で大きく跳んでいた。 敵の首に歯を立て、口の中に血の匂いが充満する。 男は叫びのたうち回る。 『アラカナ殿!』 王子は片方の目を抑え俺を抱きとめる。 安堵した俺はそのまま意識を手放した。 良かった、傷は浅そうだ・・・・・・・遠のく意識の中そう思う。 喉を噛み砕かれたそいつは倒れ、もう一人泣き崩れたアンジェは兵士によって連行されていったのだった。 俺は、体に塗られた薬の疼きで目を覚ます。 目の前には案の定、奴の顔。 何時もの安穏とした雰囲気は何処へやら、奴は強く俺を抱きしめた。 『良かった、私のアラカナ。もう駄目かと・・・』 俺は体がそれ所ではなかったが、猫のままなので奴にはばれていないのだろう。 ばれない様に処理をどうするか考えあぐねていた時、急に押し付けられる唇、 舌は口を蹂躙し、息が上がる。 『もう、我慢はしないことにしました。』 そういうと、奴は俺を押さえ込んだ・・・・・・・げ、さっきのアレで人間に・・・・・ 包帯で左目を隠した顔は事件を思い出させる。 「・・・・・・・すまん、怪我をさせた・・・」 俺は、俯く。首筋に舌が這う、薬の効果が未だ残っているのだろう、背中が跳ねる。 舌は段々と舌に落ち、胸を嘗め回す。そして手は俺のモノを握りこんだのだ。 「ぁぅ!」 有り得ない声が出てしまい、恥ずかしくなって俺は目をギュッと瞑る。 奴は元気になっている俺の息子をユックリと扱き始める。 耳元で低く穏やかな声で言ったのだった・・・・・・・ 『愛してます』と・・・・ 其の声で吐精した俺は、恥ずかしさに真っ赤になり顔を枕に埋める。 「も・・・・もういいだろ?」 射精したこともあり少々落ち着いた。 『・・・・・無理です』 ニッコリと極上の笑みで奴は腰を抱え上げ、精液で濡れた手を利用し 指を進入させる。 ギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! 其処は無理!そう思う俺を裏切り、先ほどの行為によって塗られた薬が疼く。 指は少しの抵抗で入ってしまう。慣らすように出し入れさて指先が何かに掠めた。 「うぁ!!!」 電気が走ったようなとてつもない感覚にびっくりして叫ぶ。 奴は、其処が良い所と判断したようだ執拗にせめる。 「いぁ!・・・やめ・・・ぁ!!」 指はどんどんと増やされ叫びすぎて俺は声が掠れていた。 純粋に其の感覚は気持ち悪くは無かったのだが・・・・・・・・ 指を引き抜かれナニを其処に当てられたときには俺は冷水を浴びせられた気分だった。 「無理!其れは無理だ!!」 奴は問答無用で腰を進めてくる、悲鳴を上げて飲み込んだ其処は切れたのか 鋭い痛みが走る。 「いて!」 涙目で俺は奴を睨む、奴は口付けをしてきた。 奴の舌に翻弄されるがまま、俺は息が弾む。空いた手で俺のナニを掴み上下に扱き出したのだ。 「ぁあ!・・・・あぅ」 そのまま奴は奥まで自身を俺に収めるとウットリとしてキスを繰り返す。 『愛してます・・・・・・・愛しい私の神』 耳を塞ぎたい台詞を受け、恥ずかしさで顔を隠す。 奴は非道にもそのまま腰を動かし始め、俺は聞きたくない自分の嬌声を延々と聞いてしまうのだった。 戻 TOP 次 |