【小説】

■□ 大鬼氏の憂鬱 22 □■




俺は兵の訓練と自分の訓練を遣り終え、へとへとになった体を休めるため、自分の寝室へと急ぐ。

俺だけの寝室と言いたいところだったが・・・・若干一名邪魔者というか・・・他人の寝室でもあった・・・

・・・悔しいことに、この国の王ジョルジュ・ファルジア、通称ジジその人である・・・

一人で寝ることを提案したのだが・・・

あの腹黒宰相が泣いて止めたのと、ジジ自身が俺の足に縋り付いて泣いたので・・・仕方なく我慢している・・・

何やら宰相が言うにはアラカナと国王が別々の寝室で寝る云々も国策に影響するらしい。

はっきり言って厄介な国だ。

俺は、部屋のドアを開ける・・・・中は豪勢な装飾の付いた馬鹿でかいベッドが置いてあった。

そしてベッドサイドに立ち懸命に赤子をあやす・・・美人が一人・・・ジジだった。

奴の懸命な努力も空しく・・・赤子こと、大五郎は泣きじゃくっていた・・・・。

・・・似たもの同士で仲が悪いのか・・・?そんな考えがよぎる・・・

実際、髪は金髪で肌の色も抜けるように白い・・・・顔立ちも将来美人を約束された顔立ちをしていた。

もう、CMとかで出てくる赤ん坊くらいの目がクリクリで睫毛が長い・・・

唯、唯一俺の遺伝子を受け継いだところと言えば・・・・片目の黒い瞳だけだろうか・・・

大五郎は因みにオッドアイでもう片方の目の色が緑だった。

お前の遺伝子強すぎだよな!片目以外全部お前かよ!って言う突っ込みをしたいところ・・・

暫く、その光景を見ていた俺だったが・・・流石に五月蝿くなってきたので・・・

「ほら、貸せ!」

そう言い、大五郎を強引にもぎ取る。

その瞬間・・・・泣き止む大五郎。

其れを見てジジから不穏な空気を嗅ぎ取る・・・・

「ライバル出現ですか・・・・」

そうボソリと言ったのだった。

俺は溜息を付き言ってやる。

「お前何自分の餓鬼に対抗意識燃やしてんだよ・・・」

大五郎は俺の髭が気に入ったのか・・・一房手に取り・・・無邪気な笑顔を浮かべ遊んでいた・・。

俺は其の儘大五郎をベッドに寝かせ、自分もベッドに潜り込み寝ようとする・・・・

奴も其れを見て急いでベッドに潜り込み・・・俺に近づいてくる・・・

「こうたろー・・・」

そう言いながら・・・奴は俺に腕を伸ばしてくる・・・其れを叩き落とし・・・ギロリと睨む俺。

「もう世継も生まれたんだから御役御免だろ!其れに俺は女が好きなんだよ!女が!

幾ら女より綺麗なお前でもだ!野郎に突っ込まれるのも突っ込むのも御免なんだよ!」

そう言い・・・近づく奴を蹴り・・・ベッドの端へ寄せる。

まぁ、あの出産の時死ぬかと思うほどの痛みを、又何かの手違いで味合わされるのが嫌と言うのもあったが・・・。

「もう・・・・・・もう一年も貴方を抱いていないんですよ?!」

そう叫ぶように言われ・・・強い力でベッドに縫い付けられる・・・

近づいてくる・・・奴の顔・・・・俺は力の限り顔を逸らす。

ギュッと目を瞑り・・・・覚悟を決める・・・・次に来る物を・・・・。

唇に振って来る・・・柔らかい感触・・・・形を確かめる様に熱い舌がなぞる・・・・。

「やめ・・・・」

その感覚に・・・眉根を寄せ・・・静止の声を上げようと口を開く・・・・・。

其れを狙い済ましたかのように・・・・口の中に滑り込む舌・・・深く絡まされる・・・・。

蹂躙する舌に息が弾む・・・・呑みきれなかった唾液が顎を伝う・・・・。

その間にも・・・奴の手は・・・・俺の股間を直に掴んでいて・・・・。

息子が奴の手淫で頭を擡げる・・・・・。

弾む・・・息・・・・。

くそぅ・・・・・俺も当然一年間・・・誰ともやれなかった訳で・・・・

言うことを聞かない息子に・・・悔しさを噛み砕く・・・・。

いや・・・大五郎じゃない方の・・・・俺の息子・・・。

「ぁ・・・ぅ・・・」

白い閃光がが俺を突き抜ける・・・・痙攣が全身を襲う・・・・広がる青臭さ・・・

悔し涙目で薄目を開けると・・・・目尻に口付けが振る・・・・

ニヤリと達の悪い笑みを浮かべ・・・・濡れた指を舐める・・・。

当然・・・俺は恥ずかしさで顔が赤くなる・・・・。

辞めろ!!

そう・・・言おうと・・・・。

咄嗟に止めさせようと身を乗り出す・・・・。

然し・・・両手首を頭上で結ばれてしまう・・・・うつ伏せに体の位置を返されて・・・・。

その体勢の意味に慌て・・・逃れようともがく・・・・

俺の臀部を這い回る・・・・奴の手・・・指が其処を突く・・・。

「辞めろ!!」

悲鳴のように声を上げた・・・刹那。

指先が入り込んでくる・・・・・。

「是無しじゃいけなくなる位にしてあげます・・・・」

奴はそんな危険な事をうわ言の様に呟く・・・・

其れだけは断る!

然し・・・指は明確な意図を持って・・・動き・・・其処を見つけ出す。

電気が走る・・・・その感覚・・・息子が再度・・・息を吹き返す・・・。

満足げな視線を感じて俺は目を瞑る・・・・。

「っやめ・・・・!」

蹂躙する指の本数は増え続け・・・・蠢き俺の良い所を擦り・・・嬲る・・・。

部屋に響く音が卑猥で・・・・溜まらず枕に顔を埋めて現実から逃避しようとする・・・

「愛してます・・・」

弱点の耳に声を吹き込まれる・・・・・唯其れに拳を硬く握り締めるしかなくて・・・

其処に熱い大きいものが当てられる・・・・嗚呼・・・どうにでもなれ!

そう思ってしまう・・・・。

「おぎゃぁおぎゃぁ!!」

室内に赤子の声が泣き響く・・・・原因は良く分かってる・・・大五郎の声だ・・・。

その声でジジの手が緩み、俺の理性が帰って来る・・・・すかさず・・・・奴の男根を蹴り上げ・・・・ベッドから蹴り出す。

大五郎!良くやった!

俺は上がった息を元に戻し・・・大五郎を抱いてやる。

奴は、先ほどの愚図りが嘘の様に笑顔で返してくる・・・・。

大五郎を腕に抱いたまま・・・俺は漸く眠りについたのだった。






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